海外で再注目されている「モンテッソーリ教育」とは?日本での動きも解説!

海外で再注目されている「モンテッソーリ教育」とは?日本での動きも解説!
(最終更新:2019年10月29日)

藤井聡太七段といえば、日本将棋界の若きスター棋士。

「居飛車」と「振り飛車」違いがわからない人でも、彼の名前はご存知でしょう。ちなみに彼は居飛車党とのこと。

そんな藤井七段が幼少期に受けていたことでも知られる、「モンテッソーリ教育」。

誕生から100年以上が経っている教育法が、今、再び注目を集めています。

今回は、「今さら聞けないモンテッソーリ教育」について、その特徴や、日本での運用状況を見ていきたいと思います。

 

 

こんにちは!

キッズプログラミング、エンジニア兼ライターのgmagmaです。

 

今回ご紹介するのは、「モンテッソーリ教育」です。

 

もう知ってるよ。

うちの子どもに受けさせてるよ。

 

という方もいれば、

 

全く聞いたこと無い…

 

という方もいるかもしれませんね。

 

この「モンテッソーリ教育」、実は教育業界では結構ホットなテーマなんです。

以下の項目に分けて、説明していきたいと思います!

 

そもそも「モンテッソーリ教育」とは?

 

イタリアの医学博士、マリア=モンテッソーリ(Maria Montessori, 1870-1952)により考案・確立された教育法です。

 

彼女は、ローマ大学初の女性医学博士であると同時に、教育学などの分野にも幅広く精通し、障害を持った児童の治癒教育に力を注いでいました。

その時に考案した教育法を、彼女は、自身が監督を担当する保育施設「子どもの家」で、健常児にも適応させることにしました。

「モンテッソーリ教育」がスタートしたのは、この時です。1907年、ローマでのことでした。

 

従来の、形式主義的・伝統主義的教育とは一線を画するこの教育法は欧米で話題となり、これを実践する学校も多く設立されました。

第二次世界大戦期には、その動きは下火になってしまいましたが、21世紀に入り、再び世界中の関心が高まっているという現状です。

 

「モンテッソーリ教育」の特徴

「子ども」の捉え方

モンテッソーリ教育を理解するためのキーワードは、ズバリ、「子どもの自己教育力」です。

従来の伝統主義的教育はでは、子どもは「大人の未完成品」でした。
それ故に、子どもに対して様々な知識・技能を、「大人が教える」という構図で教育が行われていたわけです。

それに対してモンテッソーリ教育では、子どもは「一人の人間として尊重されるべき人格であり、自らを育てる力(自己教育力)を備えている」と捉えられています。
そのため、子どもに対しては、「環境を整え、適切な教材を用意する」ことで、「自ら学ぶことを援助する」という姿勢をとります。

 

したがって、先生などの「教える側」の人間が取るべき立場は、従来のものと大きく異なります。

従来は、「大人が教える」という考えの下、子どもたちに対して積極的な姿勢を取ることが望ましいとされてきました。

一方モンテッソーリ教育では、「大人は消極的な立場でいるべき」と唱えられています。
つまり、積極的に「指導」するのではなく、子どもが自ら活動し、学ぶための「環境づくり」に務めるべきだ、ということです。

 

誤解していただきたくないのですが、「消極的」というのは子どもに無関心でいるということではありません。

子どもの発達段階に応じて、最適な環境を提供し続けること、そして子どもにとって魅力的な存在であり続けることが、この教育法の中では重要とされています。

 

モンテッソーリ教育の中では、人間の発達には四つの段階があるとされ、各段階について適した環境を用意するべきだと唱えられています。
実際の教育現場では、この段階ごとに年齡が混在したクラス編成をとっていることが多いです。(0〜3歳クラスなど)

  1. 0歳から6歳まで
  2. 6歳から12歳まで
  3. 12歳から18歳まで
  4. 18歳から24歳まで

この中でも「0歳から6歳まで」について、モンテッソーリはさらに2つの段階に分けて考えています。

0歳から3歳まで

 

この時期の子どもは、「吸収する精神」の時期と呼ばれます。

大きな、また小さな活動を通した運動能力の獲得。

言語や芸術といった、感覚の醸成。

これらを目的とした環境作りが重要となります。

3歳から6歳まで

 

この時期の子どもは、「意識の芽生え」の時期と呼ばれます。

前段階で吸収したことを、意識的に活用していくことで、整理し、磨いていきます。

これまでの環境に加えて、「数」に触れ合ったり、簡単な「科学」を体験したりできる環境を用意してあげる必要があります。

 

 

このように、各発達段階において適切な環境を用意することで、子ども自身が、「やってみたい」と思い、意欲的に活動することを促していきます。
子どもたちは、「自らを教育できる、発達させられる存在」なので、意欲的に活動することで、様々な能力を獲得していくんですね。

日本における「モンテッソーリ教育」

 

実は日本でも、戦前にモンテッソーリ教育法は紹介されており、実践する幼稚園も多く設立されていました。

しかしながら、欧米諸国と同様、第二次世界大戦を期に大きく衰退してしまいます。

大戦後は、モンテッソーリ教育を実践する幼稚園・学校も再び増加していきます。

「日本モンテッソーリ教育研究所」は、国内のモンテッソーリ教育実施幼稚園を、独自にまとめています。

https://sainou.or.jp/montessori/list/index.php

最近では、冒頭でも触れた藤井七段など、モンテッソーリ教育を受けたことが公表されている著名人も多くなっており、関心が高まってきていることは間違いありません。

お子さまにモンテッソーリ教育を受けさせたい方は、近隣でそのような施設が存在しているか、調べてみる必要がありそうですね。

まとめ

「本当に子どもは自ら学んでくれるの?」という感想をお持ちになった方も多いと思います。

僕自身も、「え、そうなの?」と思いました笑。

一方で、この教育自体は科学的に研究された上で成り立っている手法であり、実際にこの教育を受けて、多くの方が、自身の能力を存分に生かして活躍しているのも確かです。

機会があれば、実践している施設を取材してみたいな、とも思っています。