小学校のカリキュラムはどう変わる?ポイントを解説!

小学校のカリキュラムはどう変わる?ポイントを解説!

2020年に小学校の新学習指導要領が全面実施されます。

(2019年10月現在は先行実施期間にあたるそうです。)

10年に1度という長いサイクルの中での改訂なので、大きな変化も当然あります。

今回は、来年度から全面実施される小学校の学習指導要領について詳しく見ていこうと思います。

前回の改訂時は何が変わったか?

前回というと、10年前の平成20〜21年の改訂です。何が変わったか、覚えていますか?

…筆者自身はその頃小学校などとうに卒業してしまっていたので、正直何も覚えていませんでした。

実際には「授業時数の増加」、「小学校外国語活動の導入」といった大イベントがあったようです。

 

「あれ?脱ゆとり教育ってやつでは?」

 

そのとおりです。従来の「詰め込み教育」からの脱却を図り、思考力を育成するための「ゆとり教育」は、この改訂を持って見直されることになりました。

しかも、小学校の外国語活動を導入するという、まさに「グローバル化への対応を目指します!」と言わんばかりのカリキュラムですよね。

今回は何が変わる?

大きな点としては、やはり「外国語教育の充実」と「情報活用能力(プログラミング教育を含む)の育成」ではないでしょうか。

その他にも「理数教育の充実」「伝統や文化に関する教育の充実」等ありますが、抜本的な改訂とまでは言えなさそうです。

では、文部科学省の新学習指導要領についての資料に記載のある、具体的な授業の計画を見てみましょう。

「え、授業数また増えるの?てか「外国語活動」と「外国語」って何が違うの?こんなに授業数増えたら教師も大変じゃない?」

これは筆者の率直な感想ですが、皆さんはどう感じられたでしょうか。

 

「あれ?プログラミングって必修化されるんじゃなかったっけ?」

と思われた方はこちらの記事を参照してみてください。

外国語の充実

以前は5年生から始まった「外国語活動」ですが、開始時期が3年生からに早まるみたいですね。

どうやら現状の課題として、「学年が上がるにつれて意欲に課題がある」「学校種間の接続が不十分」との認識があるようです。

文部科学省の新学習指導要領についての資料によれば、国際基準(CEFR:欧州評議会が示す、外国語の学習や教授等のためのヨーロッパ共通参照枠)を参考に目標を設定したとのこと。

3・4年(活動型) (週1コマ程度)

・「聞くこと」「話すこと(やり取り・発表)」を中心とする

・外国語に慣れ親しませ、学習への動機づけを高める

5・6年 (週2コマ程度)

・段階的に「読むこと」「書くこと」を加える

・指導の系統性を確保(15分程度の短時間学習の活用等を含めた弾力的な時間割編成も可能)

小学校の早い段階から慣れていこうというわけです。以前中学校で扱っていた内容もここに入ってくるということでしょうね。

特に「話すこと」を中心とした発信力の向上を狙いとしていることが伺えます。

確かに、例えば街中で突然外国人に英語で話しかけられた時、慣れていないとうまくコミュニケーションが取れないですもんね。

それにしても、これからの小学生は3年生以降、年間+35時間の授業数(6年間で140時間!)をこなしていくということになります。

中学校受験等でも英語の活用が本格化してくるということでしょうか?これから英語や英会話を習い事にする家庭がさらに増えるかもしれませんね。

情報活用能力の育成

小学校におけるポイントは以下のとおりです。

文字入力など基本的な操作を習得、新たにプログラミング的思考を育成

各教科等の特質に応じて、児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動や、プログラミングを体験しながらコンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動を計画的に実施することを明記。

各教科の授業を実施する中で、プログラミングを体験しながら教科への理解を深めるとともに、情報活用能力・プログラミング的思考を身に付けるという内容ですね。

 

そもそも小・中・高等学校共通のポイントとして、情報活用能力を、言語能力と同様に「学習の基盤となる資質・能力」と位置づけています。

そのために各教科等の特性を活かしながら教科等横断的な視点から教育課程の編成を図るものとすることが明記されています。

さらに情報活用能力育成のため、「学校のICT環境整備とICTを活用した学習活動の充実に配慮」することがポイントとして挙げられています。

(ICT教育についてはこちらの記事を参照ください)

コンピュータ等を活用した学習活動の充実を図るとのこと。ただ、言うは易し行うは難しで、実際中々進んでいない様子です。

そこにプログラミング的思考の育成といった新要素まで加わるので、教育現場は対応に大慌てでしょう。

まとめ

今回の学習指導要領の改訂で、外国語活動の強化にプログラミング教育と、今後の社会で必要とされる人材像がある程度明確化されたように思います。

内容に加えて授業時数も増えますし、さらに「脱ゆとり教育」が進みそうですね。

2020年は東京オリンピック等もあり、様々な意味で大イベントの年になりそうです。